ドルトSD「条件を満たせば放出」、オーバメヤンのアーセナル移籍は金額次第に
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【1月28日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のスポーティング・ディレクター(SD)を務めるミヒャエル・ツォルク(Michael Zorc)氏は27日、同日の試合でホームのファンからブーイングを浴びたピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)を、金銭面で条件を満たせばイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に放出すると認めた。
ここ2試合を欠場していたオーバメヤンは、香川真司(Shinji Kagawa)のゴールで先制するも、ホームで2-2と引き分けたSCフライブルク(SC Freiburg)戦に約1か月ぶりに先発出場した。
前半のクロスバーを越えるヘディングシュートがこの日唯一の決定機となるなど精彩を欠いたオーバメヤンは、19回のボールタッチの際に毎回ファンからブーイングされた。ドルトムントのサポーターは「クラブ以上に大きな存在の選手などいない」と書かれた横断幕を広げ、オーバメヤンに対する怒りを示した。
5800万ユーロ(約78億円)のアーセナルの2度目のオファーを拒絶したと報じられるドルトムントは、チーム得点王のエースの移籍金として7000万ユーロ(約95億円)を求めているとされている。
「オーバメヤンが出て行きたいのは分かっている」と話したツォルク氏は「しかし彼がすでにドルトムントでの5シーズン目を過ごしていることを忘れてはならない」と続けた。
「われわれの希望が100パーセント満たされれば移籍を実現させる用意があることは明確にしている。アーセナルからは何度か接触があるが、われわれはそれを拒んでいる」
「われわれの要求が満たされるのか、それとも彼が夏までここにとどまるか、どういう結末になるかは分からない。このことは彼の家族にも伝えており、彼らはそれを受け入れている」
2013年にドルトムントに加入したオーバメヤンは、公式戦212試合に出場して141得点を記録している。今月規律違反で2度ドルトムントから処分を言い渡されたオーバメヤンは、過去16か月で4度同様の処分を受けている。
昨年末にトレーニングに遅刻したとして出場禁止処分を科されたオーバメヤンは、2016年11月には欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)の試合の直前にイタリア・ミラノへ旅行したため処分を受けた。
オーバメヤンの行為についてツォルク氏は「われわれは物事を厳格に見ていかなければならない。彼は1月に2度過ちを犯した。1度目は大切なチームミーティングを欠席。そして次はベルリンでの試合の前に十分なトレーニングを行わなかった。なのでわれわれは彼を処分した」と話した。
「その間も事態の沈静化に努めてきた。話し合いを重ね、今は彼が完全に集中した状態にあるとわれわれは考えている」
代理人も務めるオーバメヤンの父親は、アレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)を手放したアーセナルへの移籍を進めているが、移籍期限は31日深夜に迫っている。
ドルトムントのGKロマン・ビュルキ(Roman Burki)は、オーバメヤンをはじめチームにブーイングを浴びせたファンを批判している。
「自分たちのチームをブーイングするためにスタジアムに来た人は家にいるべきだ。それはサポートではないよ。そういうことをするのはサッカーの見識がない人たちだ。彼らは恐らく他に何もすることがないんだ」
これに対しツォルク氏は、ファンは不甲斐ないパフォーマンスに対しブーイングをする権利があるとして、ビュルキの発言を一蹴している。
「彼のコメントは不適切で間違っていると思う。選手は90分試合を見てみればいい。観客は彼らの不満を示す権利を持っている」(c)AFP/Ryland JAMES