【1月27日 AFP】シリアの主要な反体制派組織は26日、同国政府と強力な同盟関係にあるロシア主導で今月29~30日に予定されている和平協議をボイコットする考えを明らかにし、7年に及ぶシリア内戦の解決を目指すロシア政府の外交努力に打撃を与える事態を招いている。

 シリアの反体制派「シリア国民連合」(SNC)はツイッター(Twitter)のアカウントに、「ロシアはこの協議を進展させようとしてない」と投稿。「国連(UN)および、シリアに関与している各国代表と長い交渉を行ってきたが、SNCは(ロシアの)ソチ(Sochi)での協議には出席しないことにした」と述べている。

 ソチで来週行われる協議に関してはすでに複数の反体制派組織が不参加を表明しており、SNCが出席するかどうかは、国連主導によるオーストリア・ウィーンでの2日間にわたって行われた和平協議にも影を落とした。

 これまで国連主導の和平協議がスイス・ジュネーブで8回行われてきたがめぼしい成果はなく、内戦終結後の新憲法の枠組みづくりについて、政権側と反体制派側が直接、対話した様子もない。

 スタファン・デミストゥラ(Staffan de Mistura)国連シリア問題担当特使は27日記者団に対して、これまでに34万人以上の死者が出ているシリア内戦の終結に向けた解決策を探る上で進展はなかったことを認めた。(c)AFP/Simon Sturdee and Katy Lee