『ウエスト・サイド物語』 スピルバーグ監督でリメーク決定
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【1月27日 AFP】ミュージカル映画史に残る名作『ウエスト・サイド物語(West Side Story)』が、スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督(71)によってリメークされることになった。同監督がミュージカル映画を手掛けるのは初めて。旧作とは異なり、主役の面々にはヒスパニック系の俳優が起用される予定だ。
同作品は、ウィリアム・シェークスピア(William Shakespeare)の戯曲「ロミオとジュリエット(Romeo and Juliet)」を翻案したレナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)作のミュージカルを映像化したもので、ニューヨークのギャング闘争の世界が舞台。1961年に公開された旧作は、大きな社会的変革のさなかにあった当時の人々を魅了し、アカデミー賞(Academy Awards)10部門を受賞した。
リメーク版では、過去にも『リンカーン(Lincoln)』(2012年)や『ミュンヘン(Munich)』(2005年)でスピルバーグ監督とタッグを組んできた劇作家・脚本家のトニー・クシュナー(Tony Kushner)氏が脚本を担当する。
リメーク版製作陣は現在、主役のトニー(Tony)、マリア(Maria)、ベルナルド(Bernardo)、アニタ(Anita)を演じる15~25歳の俳優を募集しており、募集要項にはトニーを除く3人がヒスパニック系のキャラクターであることが明記されている。
旧作では、いずれもプエルトリコ(Puerto Rico)系のキャラクターであるマリア役を女優のナタリー・ウッド(Natalie Wood)が、ベルナルド役をギリシャ系のジョージ・チャキリス(George Chakiris)が演じた。一方でアニタ(Anita)役はプエルトリコ出身のリタ・モレノ(Rita Moreno)が演じ、アカデミー助演女優賞を受賞している。(c)AFP