殺人で終身刑の受刑者を2週間釈放、「子をもうけるため」 インド
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【1月26日 AFP】インドの裁判所が、殺人罪で終身刑を言い渡され、服役している受刑者を、子をもうけるために2週間釈放した。受刑者の弁護士が25日、明らかにした。
マドラス高等裁判所(Madras High Court)は、2人で不妊治療を受けたいなどとする妻(32)の訴えを受けて、現在40歳の受刑者を一時釈放した。
裁判所が釈放を命じたのは先週だが、明らかになったのは25日になってからだった。インドで受刑者の夫婦の権利が認められるのは異例。
裁判所は、この受刑者を「子をもうける」という「特別」な事情で釈放したと発表した。
裁判所は11ページにわたる裁判所命令で「妻は苦しんでいる」「彼女の、子をもうけるという論理的な期待は絶たれてはいけない」「受刑者も人間として、人生の伴侶や社会と困難を分かち合いたいはずだ。受刑者であるという理由で、彼らの尊厳への権利が奪われてはならない」と述べた。
裁判所はこの受刑者に対し、2月3日までに刑務所に戻るよう命じているが、必要があれば、釈放期間の延長も検討するという。(c)AFP