【1月27日 AFP】(更新、写真追加)韓国・慶尚南道(South Gyeongsang Province)密陽(Miryang)の病院で26日、火災が発生し、少なくとも37人が死亡、約130人が負傷した。同国で過去15年に起きた中では最悪の火災となった。

 韓国大統領府は一時、死者が41人に達したとしていたが、当局はその後、二重に数えられていた犠牲者がいたとして死者数を訂正した。

 消防当局によると、救急処置室から突然出火したのを看護師2人が目撃した。出火原因は分かっていないが、当局は院内に設置されたスプリンクラーが作動しなかったとしている。

 出火当時、建物内には約200人がいたとされる。同じ建物には養護施設もあり、双方で犠牲者が出ている。病院への搬送中に死亡した人もいるという。

 昨年12月には中部・堤川(Jecheon)のフィットネス施設が入ったビルで大規模な火災が発生し、少なくとも29人が死亡、26人が負傷する事故があったばかり。

 韓国で近年起きた火災で最多の犠牲者を出したのは2003年に大邱(Daegu)で起きた地下鉄放火事件で、192人が死亡した。(c)AFP