【1月25日 AFP】不機嫌そうな顔がインターネット上で有名になったネコ、通称「グランピー・キャット(Grumpy Cat)」の飼い主の会社が、飲料メーカーと結んでいた著作権契約をめぐり、メーカー側が契約違反に及んだと訴えて飼い主側が起こしていた裁判で、米カリフォルニア州にある連邦裁判所は同メーカーに対し、71万ドル(約7700万円)の賠償金の支払いを命じた。

 飼い主のタバサ・バンデセン(Tabatha Bundsen)さんの会社、その名も「グランピー・キャット」は、飲料メーカー「グレネード・ビバレッジ(Grenade Beverage)」のアイスコーヒーシリーズにグランピー・キャットを起用する契約を結んだ。

 メーカー側はこのコーヒーシリーズを、ネコのニックネームとカプチーノを組み合わせて「グランプチーノ(Grumppuccino)」と命名して販売。

 バンデセンさん側は、グレネードが粉末コーヒーなど他の多くの製品にもこのネコの画像を使用したとして、契約違反だと訴えた。

 バンデセンさん側の弁護士はAFPに対し「正しい結論」だと歓迎。同弁護士が知る限り、総じてインターネットミームと呼ばれるネット上で流行のコンセプトが勝訴した初の判例になったとしている。

 5歳のグランピー・キャットは、2012年にバンデセンさんの兄弟がソーシャルニュースサイトのレディット(Reddit)に画像を投稿したのをきっかけに、思わぬ世界的流行を巻き起こした。本名は「タルダルソース(Tardar Sauce)」という。(c)AFP