トランプ氏、トルコ大統領に自制要請 クルド人勢力攻撃で
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【1月25日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は24日、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と電話協議し、トルコ軍がシリア北部で行っているクルド人部隊への攻撃を抑制するよう求めた。ホワイトハウス(White House)が発表した。
トランプ氏は、トルコから「破壊的で間違った」反米発言が出ている懸念も示した。
トルコ軍はこのほどシリア反体制派と合同でシリア国境を越えて北部アフリン(Afrin)への進軍を開始。同地はクルド人勢力が支配し、クルド人組織「民主統一党(PYD)」傘下の民兵部隊「クルド人民防衛部隊(YPG)」が展開している。
米軍はシリア東部でのイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」掃討作戦でYPGと協力しており、ISが首都と位置づけていたラッカ(Raqa)の奪還作戦でも連携していた。
一方、トルコ政府はYPGを「テロリスト」と見なし、トルコの非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」の関連組織としている。PKKは過去30年にわたりトルコ国内で政府に対する武装闘争を続け、多数の死者が出ている。(c)AFP