【1月25日 AFP】リビア第2の都市ベンガジ(Benghazi)のモスク(イスラム礼拝所)前で23日、2台の自動車爆弾が相次ぎ爆発し、30人以上が死亡、数十人が負傷した。保健当局が24日明らかにした。

 ベンガジは昨年7月、元国軍将校の実力者ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏がイスラム武装勢力との3年にわたる戦闘の末に「解放」を宣言した都市。その後は比較的平穏な状態にあったが、散発的な暴力も続いていた。今回の事件で、独裁者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐が倒れた2011年以降の同国の混乱が、依然として続いていることが浮き彫りになった。

 犯行声明は今のところ出されていないが、現場となったモスクは、ハフタル氏と共にイスラム武装勢力と戦ってきたイスラム教サラフィー主義者(Salafist)の集団の拠点として知られている。

 爆発があったのは23日夕の礼拝終了後。治安当局によると、モスク前でまず1台目の自動車爆弾が爆発し、その30分後に2台目が爆発した。2台目の爆発による犠牲者には、1台目の爆発後現場に駆け付けた救急隊員や治安当局者らも含まれる。(c)AFP/Fulya Ozerkan with Raziye Akkoc in Ankara