不明マレー機の捜索再開、1年ぶり 発見で米企業に最高77億円
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【1月24日 AFP】マレーシア当局は23日、2014年に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の捜索を再開したと発表した。同機の失踪は航空史上最大の謎の一つとされており、機体を発見すべく、マレーシア政府と契約を交わした米企業が捜索を行う。
航空当局によると、海底探査を手掛ける米企業オーシャン・インフィニティー(Ocean Infinity)の調査船が22日、インド洋に到着し、自律型無人潜水機を使って捜索を始めたという。
マレーシア航空MH370便は2014年3月、乗客乗員239人を乗せてマレーシアのクアラルンプール(Kuala Lumpur)から中国の北京(Beijing)へと向かう途中、消息を絶った。
これまでオーストラリア当局を中心に、12万平方キロメートルの海域を捜索したが、機体は見つからず、捜索活動は昨年1月に一時中断していた。
捜索を行うオーシャン・インフィニティー社に対しては、機体やブラックボックスを発見した場合にのみ報酬が支払われ、最高額は7000万ドル(約76億9000万円)。
同社は、最長3か月かけて南インド洋の約2万5000平方キロメートルの海域で不明機の捜索活動をする。これまで捜索が行われていた海域の北方に位置する。
使われているのはノルウェーの調査船。マレーシア政府の代表として海軍関係者2人を含む計65人が乗船している。
調査では音波探知機とカメラを搭載した8機の自律型無人潜水機を使用。最大で水深6000メートルでの探査に耐えられるという。(c)AFP