【1月23日 AFP】(更新)米議会上下両院は22日、2月8日までのつなぎ予算案を賛成多数で可決した。予算案はドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の署名を経て成立する。政府機関の一部閉鎖は3日で解除される見通しとなった。

 民主党が求めていた不法移民の救済策について、共和党が一定の譲歩をした。これを受けて上院で予算案の採決が行われ、賛成81票、反対18票で可決された。

 続いて下院でも賛成266票、反対150票で可決された。予算案はトランプ大統領による署名のためホワイトハウス(White House)に送られた。

 トランプ大統領は、民主党との合意に至ったことを受けて「議会の民主党が正気を取り戻してうれしい」との声明を発表し、勝利を宣言した。

 民主党はこれまで、未成年の時に不法入国する形で米国に連れてこられた移民らの保護が確約されない限りは、つなぎ予算延長の採決には応じない構えを示していた。「ドリーマー(Dreamer)」と呼ばれるこれら移民は、現行の救済制度「DACA(ダカ)」が3月に期限切れを迎えることで、強制送還される可能性がある。

民主党側は、つなぎ予算の採決に応じる見返りとして、子どもの頃に親に連れられて米国に来た数十万人の移民の処遇をめぐる懸念に対応するという言質を取り付けたとしている。(c)AFP