日本人を救助した中国人スキー客、山中で迷い一晩過ごす 木のくぼみに退避
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【1月22日 東方新報】長野県志賀高原の横手山でスキーをしていた中国人観光客の男性が13日、滑落した日本人女性を救出した後、スキーで下山中に自身も道に迷い遭難した。救助隊がヘリで捜索、遭難から20時間後の14日に救助された。
スキーを楽しんでいた李中大(Li Zhongda)さん(64)と楊小輝(Yang Xiaohui)さんは、女性が滑落していたのを発見した。「崖の数十メートル下の方から叫び声が聞こえた。誰か遭難しているのではないかと思った」と、最初に女性を発見した楊さんは振り返った。「助けに降りた方がいいかな?」と楊さんが聞くや否や、李さんは崖を滑り降りて行ってしまった。楊さんも後を追った。
滑落していたのは60歳前後の女性だった。2人は女性を支え、散乱したスキー板やメガネ、帽子などを拾い集めた。スキー場の救助隊もすぐに駆けつけ、ロープを崖の上から垂らし、協力しながら女性を無事救出した。
2人はコースに戻ろうと林の中を滑っていたが、いつの間にかはぐれてしまった。午後3時ごろ、楊さんの携帯電話に李さんから電話がかかってきて、「迷ってしまった」と伝えてきたのを最後に連絡が取れなくなってしまったという。
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