トルコ軍の越境空爆で民間人11人死亡 シリア北部
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【1月22日 AFP】シリアのクルド人勢力への軍事作戦に乗り出したトルコ軍は21日、北西部アフリン(Afrin)を空爆し、在英NGOのシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると民間人11人が死亡した。
トルコ軍は20日、同国がテロ集団とみなすシリアのクルド人組織「民主統一党(PYD)」傘下の民兵部隊「クルド人民防衛部隊(YPG)」をアフリンから排除する「オリーブの枝」作戦を開始。地上でも戦車と部隊が進攻している。
シリア人権監視団によれば8人はジャルバラ(Jalbara)村への空爆で死亡し、うち5人は子ども。監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表はAFPに、8人は北西部イドリブ(Idlib)の戦闘を逃れてきた家族だったと明らかにした。
空爆があったことについては先に、アフリンのクルド人部隊の報道官も認めていた。
一方、トルコのメブリュト・チャブシオール(Mevlut Cavusoglu)外相は21日、ツイッター(Twitter)に「いつものように、PYD・YPGのテロリストは、無力化されたテロリストを民間人に見せかけるというばかげたプロパガンダとまったくのうそで世界をだまし続けている」と投稿。攻撃で民間人の死傷者が出たというのは事実ではないと主張した。(c)AFP