ジャマイカ第2の都市に非常事態宣言、殺人多発で 旅行者にも注意喚起
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【1月21日 AFP】ジャマイカのアンドリュー・ホルネス(Andrew Holness)首相は18日、殺人事件が多発し当局が対応に乗り出している同国第2の都市モンテゴベイ(Montego Bay)に、非常事態宣言を発令した。
人口20万人のモンテゴベイには、国内でも指折りの高級リゾートがある。非常事態宣言を受けて旅行客らは滞在先のリゾート施設にとどまるよう勧告され、市内には兵士や警察官らが多数配置された。
米国務省は数日前、自国民に対する海外安全情報でジャマイカの危険レベルを引き上げていた。カナダと英国は非常事態宣言を受けて、自国民に警戒を呼び掛けた。
モンテゴベイではここ数年にわたって、殺人事件の発生率が上昇。2017年の死者数は過去最高の335人で、大半は犯罪組織による暴力や、主に高齢の米国人から巨額の金をだまし取る違法宝くじ詐欺に関連するものとみられている。
ホルネス首相は今週、「ジャマイカを待ち受けている約束された未来が、悪しき怪物たちによって損なわれることがないよう、毅然かつ断固とした措置を講じる準備の段階」に政府が達したと発言していた。(c)AFP