【1月21日 AFP】(更新)アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で20日夜に地元系高級ホテル「インターコンチネンタル・カブール(Intercontinental Kabul)」が4人の武装グループに襲撃された事件は、治安部隊と武装グループとの12時間にわたる銃撃戦となり、治安部隊が4人全員を殺害して21日に終結した。事件では外国人1人を含む少なくとも6人が死亡した。

 アフガニスタン当局者らによると事件は20日夜、武装した4人の襲撃グループがホテルに侵入して客や従業員に向けて銃を発砲、多数の人々をを人質に取っていた。

 内務省によると、夜間に治安部隊員がヘリコプターで屋上からホテルに入り、数時間におよぶ銃撃戦の末、武装グループ4人を殺害した。

 内務省副報道官はAFPに対し、40人超の外国人を含む約150人が救出されたがアフガニスタン人5人と外国人1人が死亡したと述べた。死亡した外国人は女性でホテルの6階で遺体が見つかったという。6階からは最後の1人となっていた襲撃犯の遺体も見つかった。

 負傷者の数について、アフガニスタンの情報機関当局者は8人としているが、内務省発表では6人となっている。襲撃当時にホテル内に取り残されていた人々の正確な人数は分かっていない。

 今回の襲撃については、反政府武装勢力タリバン(Taliban)のザビウラ・ムジャヒド(Zabiullah Mujahid)報道官が電子メールで犯行声明を出している。

 タリバンとイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」双方が襲撃を活発化させているカブールは最も危険な都市のひとつとなっており、数日前からホテルなど外国人が集まる場所に近づかないよう警告が出されていた。

 襲撃があった「インターコンチネンタル・カブール」は、国際ホテルチェーン「インターコンチネンタル・ホテル・グループ(InterContinental Hotel Group)」とは無関係。(c)AFP/Allison JACKSON