パレスチナ・ガザの家族、息子を「処刑」イスラエルと内通容疑で
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【1月20日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で19日、同地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の戦闘員3人の死につながる情報をイスラエルに流したとして、男性が実の家族に「処刑」された。パレスチナの関係筋が明らかにした。
ハマスは、アフマド・サイード・バルフム(Ahmad Said Barhoum)さんの身柄を裁判なしで数か月拘束した後、家族に引き渡した。バルフムさんの家族の数人はハマスに属している。
複数の目撃者によると、バルフムさんは家族に身柄を引き渡された後まもなく、ガザ地区南部ラファ(Rafah)の空き地で射殺された。
バルフムさんの「処刑」には、2014年のガザ紛争の際、イスラエルの空爆で死亡したハマスの戦闘員3人の遺族も立ち会った。
死亡した3人は全員ハマスの軍事部門、イザディン・アルカッサム(Ezzedine al-Qassam Brigades)の戦闘員で、うち一人はバルフムさんのいとこだった。
バルフムさんの家族は声明で「わが息子アフマド・サイード・バルフムがハマス戦闘員3人の暗殺に関与していたことに一点の疑いもないことが確実になったので、わたしたちは死刑を執行した」と述べた。(c)AFP