【1月20日 AFP】ポーランドの魚の養殖業者がナチス・ドイツ(Nazi)のアウシュビッツ・ビルケナウ(Auschwitz-Birkenau)強制収容所跡地付近の養殖場になっている湖の水を抜いたところ、第2次世界大戦(World War II)当時のソ連軍の爆撃機の残骸を発見した。地元の郷土史家が19日、明らかにした。

 強制収容所の記憶を伝える品々の保存活動をしている団体「Foundation of Memory Sites near Auschwitz-Birkenau」(FPMP)のダグマル・コピアシュ氏(Dagmar Kopiasz)氏はAFPの取材に対し、養殖業者の男性はクリスマスの直前に残骸を見つけ、すぐに連絡してきたと語った。コピアシュ氏らは泥の中のごく小さな破片も見落とすまいと、冬の寒さの中、1平方メートルごとに区切って徹底的に調べたという。

 残骸は収容所がソ連軍に解放される数日前の1945年1月19日、ドイツ軍の防空部隊に撃墜されたソ連軍のイリューシン(Ilyushin)4爆撃機のものだという。

 コピアシュ氏は、キリル文字が書かれている破片が今年になって初めて見つかったのは、鉱山があるこの地域で土地が動いたためだと考えていると話した。(c)AFP