【1月19日 AFP】ロシアの東シベリア（Siberia）にあるブリャート（Buryatia）共和国で19日、10代の少年がおのを持って学校の教室に押し入り、子ども5人を含む6人が負傷した。地元当局が発表した。同国ではこの数日前、学校で刃物を使ったけんかが発生し、15人がけがをする事件が起きたばかりだった。

　現場は、モンゴルとの国境に近い同共和国の首都ウランウデ（Ulan-Ude）にある学校で、捜査当局によると、15～16歳の少年1人が、12～13歳の生徒らの教室を襲ったという。

　少年はさらに、容器に入れた燃料で教室に火を放った後、窓から飛び出していったとされている。重大犯罪の捜査を担うロシア捜査委員会は声明で、「少年の犯行の結果、生徒5人と教師1人が負傷した」と発表した。

　同捜査委の地元の代表者はタス通信（TASS）に対し、「少年は単独で犯行に及んだことが確認された。身柄は拘束したが、自殺を図っていたため現在は入院中だ」と明かした。

　ウランウデの医師らがロシア通信（RIA）に語ったところによると、11歳の少女が頭部にけがをして「非常に深刻な容体」であり、また指2本を切断した少女もいるという。

　捜査当局は学校の警備体制を調査するとともに、殺人未遂や過失といった容疑で刑事捜査に乗り出している。

　ロシアでは15日にウラル（Ural）山脈の都市ペルミ（Perm）の学校で、刃物を使った大規模なけんかがあり、10代の少年2人を含む15人がけがをした。当局は、同一週に起こったこれら2つの事件に関連性があるかどうかを調べるとしている。(c)AFP