中国、人権派弁護士を拘束 改憲唱えた書簡公開から数時間後
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【1月19日 AFP】中国当局が19日、人権派弁護士として著名な余文生(Yu Wensheng)氏を拘束したことが明らかになった。
余氏は子どもを学校へ連れて行こうとして北京の自宅を出たところで、特別機動隊(SWAT)を含む約10人に取り押さえられた。地元警察は拘束について認識していないとしている。2人の関係筋によると、余氏は拘束される数時間前、中国の憲法改正などを呼び掛ける公開書簡を報道陣に公開していたという。
この書簡で同氏は、複数候補による国家主席選挙など5つの改憲項目を訴え、「単独政党による選挙を通して、国家元首である国家主席を任命することは無意味である」、「それでは国民、市民社会、そして世界のさまざまな国の信頼を勝ち取ることなどできない」と述べたという。
中国では習近平(Xi Jinping)国家主席の下、市民社会への弾圧が深刻化しており、多くの人権活動家らが投獄されているが、そうした状況にもかかわらず、余氏は改革を訴え続けてきた。(c)AFP