【1月19日 AFP】国連(UN)の世界気象機関(WMO)は18日、2015~17年は観測史上最も暑い3年間だったと発表した。

 WMOは、米海洋大気局(NOAA)、米航空宇宙局(NASA)、英気象庁(Met Office)、欧州中期気象予報センター(ECMWF)、日本の気象庁(JMA)の主要5機関からのデータを統合した結果として、2017年の地球表面の平均気温は産業革命前と比べ1.1度高かったと発表した。

 17年の平均気温は16年の史上最高記録を破ることはなかったものの、エルニーニョ(El Nino)現象が起きなかった年としては15年をわずかに上回り史上最高を更新。WHOは「2015年、2016年、2017年は観測史上最も暖かい3年間だったことが確認された」と述べている。

 WMOのペッテリ・ターラス(Petteri Taalas)事務局長は「個別の年のランキングよりも気温の長期的傾向の方がはるかに重要であり、長期的に気温は上昇傾向にある」と述べた。21世紀の気温は観測史上最高水準となっており、年平均気温の上位18位のうち17が今世紀の年となっている。

 WMOはまた、気象・気候関連の災害が激化していると指摘した。昨年には米国で自然災害の被害が史上最悪規模に上ったほか、各国がサイクロンや洪水、干ばつに見舞われた。(c)AFP