【1月18日 AFP】インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州で、遊んでいた8歳の少年が警察による一斉発砲に巻き込まれて死亡する事件があった。警察官が18日、明らかにした。

 少年は17日遅く、友人らと遊んでいたところ、祖父の目の前で銃弾に当たって死亡した。

 警察は、少年の村に強盗事件の容疑者らが潜んでいるとの通報を受けてこの村に向かったが、少年に当たった銃弾を撃ったのが誰であるかは不明だと説明している。

 ただ村民が地元メディアに語ったところによると、発砲していたのは警察だけだったという。

 被害者の祖父は同国の主要紙タイムズ・オブ・インディア(Times of India)に対し、「警察官3人が村にやって来て、(容疑者らに)話を聞くため近くの寺に集まるよう命じた。ところが突然発砲を開始した。孫は不運にも近くで遊んでいて撃たれた」と明かした。

 その一方、ヨギ・アディティナット(Yogi Adityanath)州首相は遺族に弔意を表すとともに、50万ルピー(約90万円)の補償金を出した。

 ウッタルプラデシュは国内で犯罪率が最も高い州の一つで、アディティナット氏は昨年3月の州首相就任時、取り締まりを強化して問題に対処すると公約していた。(c)AFP