中国教育部、大学のセクハラ問題に言及 「一切容認しない」
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【1月18日 CNS】中国社会の関心を集めている北京航空航天大学(Beihang University)教員による学生へのセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)事件を受けて、中国教育部の継梅(Ji Mei)報道官は16日、この問題について言及し「教育者のモラルを犯し、学生の尊厳や人権を侵害するすべての教員に対し、一切容認しない姿勢で迅速に対応していく」と述べた。
教育部はこれに先立つ14日にも、この問題について言及している。セクハラ行為があった教員に授けられていた、国家プロジェクトである「長江学者」の称号を取り消すと共に、大学が支給した賞与金の返還と今後の支給停止を決定。また、教育機関でのセクハラ問題に関する研究と予防策など、恒常的に対応する体制を築き上げていくと発表している。
北京航空航天大学は11日、公式ウェイボー(微博、Weibo)でセクハラ問題を起こした教員である同校の陳小武(Chen Xiaowu)氏が被害者に実名で告発されたことや、一連の報道に対し、「当校は強い責任感を持って事実に基づいた真相を伝え、この問題の調査・究明をしていく」と発表している。陳氏によるセクハラ行為があったことは、同校の調査ですでに明らかになっている。
今回の事件をきっかけに、別の大学でも教員によるセクハラ事件が告発された。一部の学生から連名で公表されるなど、セクハラ行為の予防策を講じることが早急に求められている。中国教育部の継報道官は、「現在、大学側の状況確認中で、事実に相違なければ厳しく対応していく」と述べている。(c)CNS/JCM/AFPBB News