半径2キロで12件、連続児童レイプ殺人事件に震えるパキスタンの町
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【1月19日 AFP】パキスタン中部パンジャブ(Punjab)州の小さな町カスル(Kasur)では、過去2年の間に半径2キロ以内で、子ども12人が性的暴行を加えられた上に殺害されている。連続殺人犯による犯行が疑われている一連の事件は、子どもを持つ親を恐怖に陥れている。社会において最も弱い存在の子どもを守れない国に対し、怒りが巻き起こっている。
カスルでは先週、ザイナブ・ファティマ・アミン(Zainab Fatima Ameen)ちゃん(6)の遺体が自宅近くのゴミ山で見つかり、住民の怒りは臨界点に達した。パキスタン全土でろうそくをともした追悼集会が行われ、「ザイナブちゃんのために正義を」(#JusticeForZainab)のハッシュタグがソーシャルメディアを駆け巡り、著名人や野党政治家、インターネットユーザーらが政府に行動を起こすよう求めた。
カスル市の悲しみは怒りへと転換した。同市は2015年に大規模な小児性愛者組織の存在が明るみに出たことで、すでに児童虐待で悪名を馳せていた。
当局によると、ザイナブちゃんは過去2年間で性的暴行を加えられた上に殺害された12人目の子どもの犠牲者だ。カスル地区の病院長ナジール・アーメド(Nazir Ahmed)医師がAFPに語ったところでは、捜査官らはそのうち6件で同一のDNA を発見しているという。
また別の医師は、犠牲となった子どもの遺体には同じような傷が残されていると指摘する。ファリード・カーン(Fareed Khan)医師は、子どもの体には「絞首、やけどの痕、瘢痕(はんこん)や手首切傷」のあとがみられると言う。
テレビ局は、背筋の凍る監視カメラの映像を繰り返し放送している。ザイナブちゃんが身元不明の男と手をつないで歩く様子が映っており、殺害直前の映像とみられている。