【1月18日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)で18日、前日に行われたニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)の試合中に大声を出して進行の妨げをした男の正体が、動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」でいたずら動画を投稿するユーチューバーだったことが明らかになった。

 問題の場面があったのは17日に行われた試合の序盤。キリオスがサーブを打とうとしたところ、プレイヤーズボックスの近くにいた男が携帯電話で自身を撮影しながら大声を上げ始め、ハイセンス・アリーナ(Hisense Arena)のセキュリティースタッフによって退場させられた。

 その後、今回の一件は自称「ユーチューブスター」の男による計画的ないたずらだったことが判明。男のアカウントには、「図書館でエアホーン(空気警音器)」、「公共の場で脇毛処理」といった題名の動画が上げられている。

 男はコートから追い出された直後に動画を投稿しており、「ひょっとしたら、今テレビで俺の姿を見たかもしれないが、ちょうど退場させられたところだ。これまでの人生で最高のことをやってのけたと思う。みんなが楽しんでくれていたらうれしい」と話している。

 コート上では気性が荒いことで知られるキリオスだが、今回の一件には冷静に対応しており、「観客席にいた男はクレイジーだった。正直言って、何が起こっているのか分からなかった」とコメント。ユーチューバーによるいたずらだったと聞かされると「あっぱれだね。ちょっとした自慢になるじゃないか。やらせておけよ」と続けた。(c)AFP