【1月18日 AFP】アルジェリア南東部イナメナス(In Amenas)のガス田施設で2013年1月に発生した人質事件から16日で5年となり、現場では作業員らが出席した犠牲者の追悼式が行われた。

 国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装勢力が起こした人質事件では、当時の作業員だった日本人、フィリピン人、英国人、ノルウェー人、米国人ら40人が犠牲となった。イナメナスは首都アルジェ(Algiers)から南東1300キロに位置し、現場となった施設周辺にもはや事件の痕跡のようなものは見られない。

 アルジェリア国営炭化水素公社(ソナトラック、Sonatrach)のアブデルムーメン・ウルドカドゥール(Abdelmoumen Ould Kaddour)最高経営責任者(CEO)は、「彼ら40人は殉死者だ。感情があふれてくる、多くの犠牲者のことを知っていた」と述べた。

 事件では襲撃犯29人も死亡。アルカイダ系の過激派組織「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(AQIM)」の元指導者、モフタール・ベルモフタール(Mokhtar Belmokhtar)容疑者が犯行声明を出していた。(c)AFP/Amal BELALLOUFI