ウディ・アレン監督の養女、性的虐待は「真実」 テレビで改めて訴え
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【1月18日 AFP】米国の著名な映画監督、ウディ・アレン(Woody Allen)氏(82)が女優ミア・ファロー(Mia Farrow)さんと交際していた時期に養子に迎えられたディラン・ファロー(Dylan Farrow)さんが、子どもの頃にアレン氏から性的虐待を受けたとする話を初めてテレビカメラの前で語った番組の一部抜粋が17日、放送された。ディランさんは今度こそ自分を信じてほしいと訴え、アレン監督に逆風が吹いている。ディランさんは2014年、書簡を通じて同監督から受けたとされる虐待について初めて自らの言葉で語った。
ディランさんが7歳のときにアレン監督から性的虐待を受けた疑いが浮上したのは約四半世紀前。ファローさんが前夫と結婚していた時期に養子に迎えたスンイー・プレビン(Soon-Yi Previn)さん(当時21)とアレン監督が交際を始め、ファローさんと破局した後のことだった。
50本以上の映画を撮り、これまでに米アカデミー賞(Academy Awards)を4度獲得し、欧州でもさまざまな映画賞を受賞しているアレン氏はこの疑惑を否定し続け、これまでにディランさんの主張が立証されることはなかった。アレン氏の輝かしいキャリアはその後も続いている。
しかし、大物プロデューサーだったハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏や俳優ケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)ら米ハリウッドの大物がセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)に対する相次ぐ告発で破滅した流れの中でアレン監督への反発も再び強まりをみせている。
昨年10月、米誌ニューヨーカー(New Yorker)がレイプ、セクハラ疑惑を暴いたショッキングな報道はワインスタイン氏が失墜するきっかけをつくったが、この取材を担当した記者ローナン・ファロー(Ronan Farrow)氏は、アレン監督とファローさんの実子だ。