対北朝鮮制裁を台無しに、トランプ米大統領がロシアを非難
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【1月18日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は17日、ロシアが対北朝鮮の国際的な制裁を台無しにして、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が進める核開発計画を阻止するための取り組みの足を引っ張っていると非難した。
トランプ大統領はロイター通信(Reuters)に対し、「ロシアは北朝鮮に関して全くわれわれを助けてくれない」と述べた。
北朝鮮に圧力をかけて核・ミサイル開発を阻止する国際的な取り組みが行われているが、トランプ氏は先月、ロシアは「助けとなっていない」と批判していた。
トランプ氏は、2016年の米大統領選へのロシア介入疑惑の捜査が両国の関係改善を妨げており、そのためにロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領への自身の影響力が制限されていると非難している。
プーチン氏について「彼は多くのことができる」としながらも、ロシアと十分な関係を築けていないため、中国が対北朝鮮の制裁を履行してもロシアがその穴埋めをしている状況で、結果的にあまり効果があがっていないと指摘している。
一方、ここ数か月間にわたり非難の応酬が続いていた金委員長と、何らかの方法で直接やり取りしたことがあるかどうかについては返答を拒否し、「(対話の)席には着くだろう、でも席に着いたからといって問題が解決するかは確信がない」と語った。
トランプ大統領は、北朝鮮が平昌冬季五輪への代表団派遣に合意した南北対話の再開を称賛。「適切な環境下」での米朝対話に前向きな姿勢を示した。(c)AFP