【1月17日 AFPBB News】箸置き代わりに使われたり、折り紙のように複雑に折りたたまれたり──。飲食店の客が残した創造性豊かな「箸袋」を紹介する風変りなアート展「ジャパニーズチップ(Japanese Tip)~テーブルの上で見つけた日本人のカタチ~」が東京都台東区のギャラリーカフェ「ハギソ(HAGISO)」で開催されている。

 同展は、京都府亀岡市在住の蒐集(しゅうしゅう)家、辰巳雄基(Yuki Tatsumi)さん(27)が企画。辰巳さんは、学生時代に飲食店でアルバイトをした際の経験を機に、客が残したおもしろい「箸袋の造作物」に着目し、客からの感謝の印「ジャパニーズチップ」と名付けて集めるようになった。

 次第に、集めた箸袋物に、相手を敬う日本人ならではの心が見え隠れしているように感じ、1年かけて全47都道府県の飲食店から1万3000点を収集。今回は、その中から選び抜いた1000点を展示している。一般的な千代結びの形のほか、鶴や亀、干支(えと)など縁起のいい動物や魚、指輪やハート、ネクタイなどその種類の多さはまさしく圧巻。

「なぜこんな形が作られたのか、どんなやりとりがあったのか、形の向こうにあるものに思いをはせてみて」と辰巳さん。2月18日まで。(c)AFPBB News