【1月18日 東方新報】中国で半年前にオープンした無人コンビニエンスストア「Bingo Box」。役員の離職や、営業停止が各地で相次ぐなど、さまざまな問題が浮上している。同社に限らず、無人コンビニの開業ペースは調整期に入った。

 Bingo Box役員で、業務全般を統括していた謝群(Xie Qun)執行副総裁が2017年10月、同社の陳子林(Chen Zilin)CEOとの経営理念の違いから離職した。また同時期、何人かの社員に対しても解雇が言い渡されたことで問題になったという。

 陳CEOは去年7月、無人コンビニを翌月末には全国200か所に展開し、同年内に5000店舗出店を目指すと発表していたが、その後、各地で出店した店舗に対し、現地政府から営業停止命令が相次いで出された。営業停止の主な理由は、申請手続きの不備や、防火対策に問題があったことなど。最近のデータによると、全国29か所、300店舗までしか展開できていない。

 展開スピードが減速したことについて陳CEOは、「急ぎ過ぎたことで多くの問題が起きてしまった。それを教訓として今後はスピードを落とし、じっくりと問題点を改善していき、各地域の政府と協力して運営条件などを擦り合わせたい。また、新たな画像識別技術を取り入れたレジを近々導入する予定だ」と話した。

 無人コンビニを経営する会社は、昨年1年間で約30社設立されたが、中でもトップを走るBingo Boxは、経営モデルや運営方法を模索し続けている。(c)東方新報/AFPBB News