選手の「うなり声」が再び物議、観客がまねる事態に 全豪OP
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【1月17日 AFP】女子テニス界ではマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)やビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)がショットを打つ時に「うなり声」を出すことで有名だが、現在開催中の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)では16日、選手の大きすぎる声を観客がまねる場面があった。
問題の瞬間があったのは、ベラルーシの新鋭アリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)と地元期待のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty)の一戦。19歳のサバレンカが発する甲高い声にいら立ったセンターコートの観客は、同選手のうなり声のまねを始め、主審が出した警告にはブーイングで応じた。
これを受け、元選手のトッド・ウッドブリッジ(Todd Woodbridge)氏はツイッター(Twitter)で「サバレンカは良い選手だが、コート上で彼女が出すノイズとうなり声はどうにかすべきだ」と批判的な意見を展開。
さらに、オーストラリアの女子テニスでトップを務めるニコル・プラット(Nicole Pratt)氏も「選手はラケットから放たれる打球音を頼りにしている」「それに、うなり声や叫び声が長いほど、選手にとっては問題になる。打つ準備をしている相手を妨害することになるから」と地元メディアに話し、うなり声を問題とみる意見に同調した。
これまでテニス界ではうなり声について意見が二分してきたが、中でもシャラポワは嘲笑の対象になってきた。特に英タブロイド紙がウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で「うなり声計測器」を使用し、トップ選手が発する耳をつんざくような声を測定しようとした話は有名だ。
しかし、うなり声は女子だけの問題ではなく、男子でもノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)やラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)といった選手たちが、コート上で声を出すことで知られている。
全豪オープンが開催されているオーストラリアでは17日、地元紙ヘラルド・サン(Herald Sun)が選手のうなり声はやりすぎかを問うネット投票を開始。ここまでのところ94パーセントの読者が「イエス」と回答している。(c)AFP