【1月15日 AFP】トルコ北部トラブゾン(Trabzon)の空港で、首都アンカラ発の旅客機が着陸直後に滑走路を外れ、海へ転落する寸前に土手で停止した事故について、同機の操縦士らが調査官に対し、エンジンの一つが突然出力を上げ、機体が突然方向転換したと話していることが15日、明らかとなった。

 事故を起こしたのはトルコの格安航空会社(LCC)ペガサス航空(Pegasus Airlines)の旅客機。同機は13日、着陸後に滑走路を外れて土手に落下し、黒海(Black Sea)の海面までわずか数メートルの位置で停止した。

 ドアン(Dogan)通信によると、当局は正・副操縦士の2人と客室乗務員を聴取。また操縦士2人に飲酒検査も行ったが問題はなかったという。

 操縦士は調査官への説明で、「いつものように減速して海辺から右側へ誘導しようとしていたら、突然右のエンジンが原因不明の加速を始めた」「この加速で機体はコントロールを失い、突然左に振れて土手に突っ込んだ」と語ったという。

 右エンジンの出力が突然上昇した理由はまだ分かっていない。ドアン通信が公開した写真には、片側のエンジンが海に落下している様子が捉えられている。(c)AFP