【1月15日 AFP】米ハワイ州でミサイル攻撃を知らせる緊急警報が誤配信された問題で、国土安全保障長官は14日、誤報は「非常に不運なミス」だったという見方を示した上で、政府が提供する警報システムは「信頼できる」と強調した。

 ミサイル緊急警報は13日午前8時(日本時間14日午前3時)過ぎ、北朝鮮による攻撃の恐れに日頃から警戒感が広がっているハワイで、住民や観光客らに対して配信された。

 その内容は「ハワイ方向に向けた弾道ミサイルの脅威。今すぐ避難せよ。これは訓練ではない」というもので、人々は安全な場所を求めて浴槽や地下室、マンホールに駆け込んだり、マットレスの下に身を潜めたりした。

 緊急事態管理当局は後に、職員の交代時に「間違ったボタンが押された」ことを認めたが、誤報を知らせる訂正メッセージの送信までに40分近くかかっていた。ハワイ州知事によると、誤報を自動訂正する手段はなく、手動対応を要するという。

 キルスティン・ニールセン(Kirstjen Nielsen)国土安全保障長官は14日、FOXニュース(Fox News)に対し、「政府のシステムが発する警報に従わない人がいるのは困る」と語り、「政府のシステムは信頼できる、テストは毎日行っている。今回は非常に不運なミスだったが、警報は生死に関わる。数秒、数分で命が救える」と強調した。

 その一方で同長官は、国土安全保障省は州および地元当局と連携し「このようなことが二度と起きないようにする」と語った。(c)AFP/Eugene Tanner, with Maggy Donaldson in Washington