中国沖で衝突炎上のタンカーが沈没、乗組員の生存絶望的
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【1月14日 AFP】中国沖で貨物船と衝突して8日間、炎上していたイラン企業所有の石油タンカーが完全に沈没した。中国国営新華社(Xinhua)通信が14日、国家海洋局(State Oceanic Administration)の情報として伝えた。
沈没したのは軽質原油13万6000トンを積載していたイラン企業所有でパナマ船籍の「サンチ(Sanchi)」(全長274メートル)。6日に中国・上海の東160カイリの沖合で香港船籍のばら積み貨物船「CFクリスタル(CF Crystal)」と衝突し、炎上していた。
サンチには乗組員32人が乗っていて、これまでに1人の遺体が発見されたが、イランの救助隊は14日、イラン国営メディアに対し、生存者がいる見込みはないと語った。CFクリスタルの乗組員からの情報により、衝突による爆発とガス漏れで、サンチの乗組員は事故発生から1時間で全員死亡したとみられるという。(c)AFP