【1月14日 AFP】サウジアラビア政府は13日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で生まれサウジアラビアで分離手術を受けた結合双生児の女児、ファラー(Farah)ちゃんとハニーン(Haneen)ちゃんのうち、ファラーちゃんが死亡したと明らかにした。ハニーンちゃんの術後の経過は順調だという。

 サウジアラビアの文化情報省によると、ファラーちゃんの死因は臨床死。分離手術から5日を経たハニーンちゃんの容体は安定し快方に向かっているという。

 8日の分離手術では、肝臓などの臓器が分離された他、ハニーンちゃんの臓器の修復が行われた。

 分離手術担当チームを率いたアブダラ・ラビア(Abdullah al-Rabiah)医師によれば、ハニーンちゃんは人工呼吸器を外され静脈内投与を受けている。

 腹部と骨盤の部分が結合して生まれたファラーちゃんとハニーンちゃんの状態は非常に複雑で、ガザ地区内では対処不可能なため、同地区の医師と2人の家族が海外で分離手術が受けられるよう訴えていた。(c)AFP