英高級百貨店ハロッズ、ダイアナ元妃と恋人の像を返還へ
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【1月14日 AFP】英ロンドンの老舗高級百貨店ハロッズ(Harrods)は13日、故ダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)と恋人だったドディ・アルファイド(Dodi Fayed)氏のブロンズ像を店内から撤去しドディ氏の父親でハロッズの前経営者モハメド・アルファイド(Mohamed Al Fayed)氏に返還すると発表した。
この像はダイアナ元妃とドディ氏が1997年に仏パリで事故死した後にアルファイド氏が作らせたもので、手をつないで鳥を空へ放つダイアナ元妃とドディ氏をかたどっている。ハロッズは2010年にカタールの政府系ファンドに売却されたが、像はその後も店内に残されていた。
ハロッズの現社長マイケル・ウォード(Michael Ward)氏は「これまでの20年間、ハロッズがダイアナ元妃とドディ・アルファイド氏の人生をたたえる役目を担い、世界中から像を見に訪れる人々をお迎えしたことを誇りに思っている」と述べたうえで、ウィリアム王子(Prince William)とヘンリー王子(Prince Harry)がロンドンのケンジントン宮殿(Kensington Palace)に亡き母親の像を設立するとしていることを受けてハロッズ内のブロンズ像を返還すべき時が来たと判断したと語った。
「公式なダイアナ元妃の記念像をケンジントン宮殿に設立するとの発表があり、われわれはハロッズの像をアルファイド氏に返す時だと感じている。今後、元妃をしのびたい人たちはケンジントン宮殿を訪れるだろう」(ウォード氏)
アルファイド氏はダイアナ元妃とドディ氏の死は英王室の陰謀によるものだと英王室を非難し、ハロッズは2000年に英王室御用達の指定を失った。
アルファイド家の広報担当者は英紙タイムズ(Times)の取材に、ハロッズを保有するカタール・ホールディング(Qatar Holding)にこれまで二人の像を維持したことへの謝意を示し、「そろそろ彼ら(ブロンズ像の元妃とドディ氏)を家に連れて帰る時期だ」と語った。(c)AFP