中国、大学教授がセクハラで停職処分 元教え子が告発
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【1月13日 AFP】中国の著名な大学の教授が、元教え子からセクハラを告発された一件がネット上で広がり、停職処分となった。
北京航空航天大学(Beihang University)は11日、陳小武(Chen Xiaowu)教授に対するセクハラ被害の告発内容を調査し、同教授を停職処分にしたことを発表した。
陳教授のセクハラ疑惑が明るみに出たのは今月。陳教授の下で博士課程に在籍していた女性が、12年前に同教授に性行為を強要されそうになったことを、中国版ツイッター(Twitter)の「ウェイボー(微博、Weibo)」に投稿したことがきっかけだった。
現在、米国に住んでいるこの女性は、他にも被害者とみられる数人の証言を集め、セクハラを告発するハッシュタグ「#MeToo(私も)」運動に触発されたとして、中国語訳のハッシュタグ「#WoYeShi」を付けて投稿。
セクハラへの抗議運動が大きく広がるきっかけとなった、被害を訴える投稿が相次いでいる事態を初めて目にしたときは「心の中で、me tooという声がした」と心情をつづり、中国国営英字紙・環球時報(Global Times)に対して、陳教授が他の学生1人を妊娠させていたことを知り、行動を起こすことを決意したと語っている。
北京航空航天大学はウェイボーの公式アカウントで、陳氏の「行動は、教授としての職業倫理と行動規範に著しく反しており、不道徳な社会的影響を与えている」と述べている。(c)AFP