【1月12日 AFP】米国は来週行われる同盟国との大規模な会議を利用して、北朝鮮行きとみられる船の臨検について協議する意向だ。米高官が11日、明らかにした。

 米国とカナダは16日にカナダのバンクーバー(Vancouver)で北朝鮮との間でこう着状態になっている核問題について会議を主催し、世界中の友好国が出席する。

 米国務省のブライアン・フック(Brian Hook)政策立案局長は、レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)国務長官はこの会議で北朝鮮に圧力を加えるための「実効的なメカニズム」の確立への支援を求めることになるだろうと語った。

 フック氏は「われわれは海上阻止について協議することになる」と述べ、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)政権に国連(UN)が既に実施している厳しい制裁を支援する船舶の出入港禁止案に言及した。

 米国の友好国も含む一部の国々が、こうしたやり方は軍事的緊張を高めたり、金政権に「戦争行為」と解釈されたりしないかとの懸念を示す可能性がある。

 しかしフック氏によると、このアイデアは検討されている多数の案の一つに過ぎず、会議に参加する諸国の意見を求めることになる。(c)AFP