【1月11日 CNS】中国最大の配車アプリ「滴滴出行(Didi Chuxing)」は9日、シェア自転車プラットフォームを近く開設すると発表した。プラットフォームでは、中国のシェア自転車大手ofoと小藍単車(Bluegogo)に加え、近日公開予定の滴滴の自社ブランドのシェア自転車を取り扱う。プラットフォームの利用者は保証金が免除されるという。いっぽう、ofoはこのサービスについてはまだ表明していない。

 現在、市場に出回っているシェア自転車のほとんどは99~299元(約1693~5115円)の保証金を必要とする。しかし最近では、経営が悪化しているシェア自転車会社などを中心に、保証金が返還されないなどの問題が取りざたされていた。最も乗りやすいと評判だった小藍単車も経営悪化に陥っていたが、滴滴に管理を委託することで持ち直した。

 シェア自転車市場は現在、モバイク(Mobike)とofoの2強が制しているが、滴滴は2016年にofoに出資、大株主となっている。だが、双方の関係がギクシャクしているという一部報道も出ている。

 滴滴にとって今後の一番の問題は、シェア自転車の監督・管理だろう。保証金の管理については保証金を免除することで回避できるが、政府から繰り返し通達されている増車停止命令や、街の景観を損ねている駐輪問題などについての対策はまだ明らかにされていない。(c)CNS/JCM/AFPBB News