豪キッズモデル自殺、遺族のネットいじめ撲滅キャンペーンが反響呼ぶ
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【1月11日 AFP】インターネット上でいじめを受け、14歳で自殺したオーストラリアのキッズモデル、エイミー・エベレット(Amy Everett)さんの父親が中心となって進めているネットいじめ撲滅キャンペーンが、同国で大きな反響を呼んでいる。「ドリー(Dolly)」の愛称で親しまれていたエイミーさんの父親はこのキャンペーンで、「ドリーの命を無駄にさせない」と訴えている。
エイミーさんは豪帽子ブランド「アクーブラ(Akubra)」の広告に登場し、一躍有名となった。しかし今月3日、執拗(しつよう)な嫌がらせを受けて自ら命を絶った。エイミーさんの追悼式は12日に行われる予定だという。
一方、エイミーさんの遺族が立ち上げた、ハッシュタグ「#stopbullyingnow(いじめを今すぐ止めよう)」を用いたキャンペーンは、現在ソーシャルメディア上で大きな広がりを見せている。また、いじめ、不安、うつ、若者の自殺についての認識を高める目的で、「ドリーの夢(Dolly's Dream)」という名の基金の設立も計画されている。
エイミーさんの父親、チック(Tick Everett)さんはフェイスブック(Facebook)に、「この1週間はソーシャルメディアがどう利用されるべきかという前例になった」と投稿。また、「もし他の大切な命が奪われたり、多くの苦しみを受けたりすることから救われる助けになるのであれば、ドリーの命は無駄にはならない」と訴えた。
さらにチックさんは、いじめに加担した人たちを「自分たちがもたらした惨状を目にする」ようエイミーさんの葬儀に招く一方、他の人々に対しては、ネットいじめ撲滅に立ち上がるよう呼び掛けている。
エイミーさんの遺族の元には支援の声が多く寄せられている。
いじめ防止を目的とする国の機関によると、オーストラリアでは子ども7人につき1人がネットいじめに遭っているといい、エイミーさんの出身地である北部特別地域(Northern Territory、準州)は同国で最も若者の自殺率が高いという。(c)AFP