半独立国ソマリランド、レイプを犯罪化する初の法案が下院通過
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【1月10日 AFP】ソマリアから1991年に一方的に独立を宣言したソマリランドで、レイプを犯罪化する法案が下院で可決された。保守的なイスラム教徒が多いソマリランドでは初となる法案可決について「女性たちにとっての勝利だ」と歓迎する声が上がっている。
7年に及ぶ議論を経て、法案は8日、中心都市ハルゲイサ(Hargeisa)に置かれた下院議会で可決。ある議員はAFPに対し、「この法案は、これまでソマリランドで可決されたものの中で最も有益であり、女性に対する侵害行為、特にレイプや性犯罪の一掃に役立つだろう」と語った。
採決で賛成に回ったのは下院の51議員のうち46議員。ただ成立のためには上院での可決および大統領の承認が必要とされる。
この議員は、レイプされた女性に犯人との結婚を強要する慣習について言及し、「従来の法律では、加害者であるレイプ犯に被害者を与えていたため、女性たちはさらなる屈辱を受けていた」と指摘。こうした事態に至った理由として、被害者が夫を見つけるのに苦労する可能性があるため、社会的な恥辱を避けることにつながるとされていたと説明した。
だが同議員は「この法律ではレイプ犯は厳しい処罰を受けることになる」と強調。レイプ犯には最大30年収監されることになると付け加えた。(c)AFP