【1月10日 AFP】ネパール西部アチャム(Achham)郡で、ヒンズー教の慣習により小屋に隔離されていた生理中の女性(21)が死亡した。警察当局が10日、明らかにした。煙を吸引したことが死因とみられる。この慣習は「チャウパディ(Chhaupadi)」と呼ばれ、同国では10年以上前に禁じられている。

 ネパールの多くの地域では今も生理中の女性を不浄な存在とみなす考えが根強く残っており、一部の辺境地帯では月経の訪れた女性を家から離れた小屋に隔離し、寝泊まりを強要することもある。

 死亡した女性は8日朝、煙が充満した小屋の中で亡くなっているのを近所の住民によって発見された。

 地元警察の幹部は、「女性は体を温めようと火を付けて、煙を吸い込んで窒息死したものとみられる」との見解を示した。現在、警察は検視の結果を待っているという。

 チャウパディは2005年に禁止されたものの、今でもネパールの一部地域、特に西部地方で残っているとされる。(c)AFP