【1月10日 AFP】(更新)米カリフォルニア州サンフランシスコの連邦地裁は9日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権が撤廃を発表した、未成年として入国した不法移民の強制送還を猶予する救済制度「DACA(ダカ)」について、撤廃の差し止めを命じた。

 ウィリアム・アルサップ(William Alsup)地裁判事は49ページにわたる判決を読み上げ、トランプ政権に対して昨年9月5日に撤廃を発表したDACAをそれ以前と同じ条件で全国的に維持するよう命じた。

 判決が上級裁判所で覆されない限り、DACAの対象者は更新手続きを行うことが可能となり、またトランプ政権は同制度が再度有効になったことを公に通知することが求められる。

 DACAは、未成年の時に不法入国する形で米国に連れてこられた「ドリーマー」と呼ばれる80万人の強制送還猶予を定めたもので、バラク・オバマ(Barack Obama)前政権が導入した。

 トランプ氏は昨年9月にDACAの撤廃を発表したが、議会が持続的な解決策を策定するためとして6カ月の猶予を設け、実施時期を今年3月以降としていた。(c)AFP