【1月10日 AFP】中国の裁判所は、マルチ商法で約20万人の投資家から156億元(約2700億円)をだまし取ったとして、被告2人に終身刑を言い渡した。国営新華社(Xinhua)通信が9日伝えた。

 新華社通信によると、浙江(Zhejiang)省杭州(Hangzhou)市の裁判所は8日、詐欺罪に問われたフアン・ディンファン(Huang Dingfang)被告とサイ・クーイ(Cai Keyi)被告に有罪判決を下した。

 裁判所によれば、フアン被告は2015年1月にロンヤン・Eコマース(Longyan E-commerce)という会社を設立し、サイ被告が所有していた会社と共謀して投資家から156億元をだまし取った。

 被告らは投資家に対し、4000元(約6万9000円)を支払って会員になり、その後に株を購入すれば年利250%以上の配当を得られると約束していた。

 また新華社通信によると、被告らは株を売却するための会社も設立し、米国で株式公開を行うとうたっていたという。

 裁判所は計21人の被告に対し、被害に遭った17万人以上の投資家に57億元(約980億円)を返金するよう命じた。(c)AFP