【1月9日 AFP】イスラエルの民放テレビが8日夜、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の息子が飲酒後にストリップバーの前で天然ガス契約などについて話したとされる録音を放送し、翌9日には政界を巻き込んだ騒動に発展した。

 チャンネル2(Channel 2)が放送したのは、2015年に収録されたというヤイル・ネタニヤフ(Yair Netanyahu)氏(26)の音声。

 会話の主はヤイル氏と、イスラエル沖のタマル(Tamar)天然ガス田開発に関わる企業の株主であるコービ・マイモン(Kobi Maimon)氏の息子とされ、ヤイル氏が「私の父が君の父のために200億ドル(約2兆2600億円)動かしたのだから、君は私に400シェケル(約1万3000円)出してもいいだろう」などと話す声が収められていた。

 さらに両氏は、ストリッパーや売春婦らについても語っていた。

 過去にも物議を醸す言動があったヤイル氏は、今回の騒動を受けて謝罪声明を出し、「アルコールの影響下で」天然ガス契約を冗談の種にしたにすぎないと釈明した。

 同国の天然ガス契約をめぐっては、関連企業が過度に優遇されているという批判もあり、ネタニヤフ首相は難局に立たされている。(c)AFP