【1月10日 東方新報】中国は世界のたばこの3分の1以上を消費しており、たばこ消費国2位から28位の消費量を足しても中国の消費量の方が多い。

 たばこに関するデータは、ほかにも世界ワースト1位が並ぶ。喫煙人口(3億1600万人)、男性の喫煙率(52%)、1人あたりの喫煙量。さらに、受動喫煙による被害が最も多い国でもある。専門家によると、近年、中国国内の20都市以上で全面禁煙の規定が採用されているが、こうした都市の人口は全人口の10%に満たないという。

 世界保健機関(WHO)たばこ抑制・経済政策協力センター主任で、対外経済貿易大学(University of International Business and EconomicsUIBE)の鄭榕(Zheng Rong)教授によると、「中国人のたばこ購買能力が10%上がったのに伴い、たばこの消費量も6.01%増加した」という。

 2009年と2015年の2度にわたってたばこ税が引き上げられて59%となったが、まだまだ世界平均の75%とは程遠い。しかも中国のたばこ税は価格を基準に税率が定められている従価税であるため、価格が安いたばこの販売価格は依然として安いのが現状だ。