猛暑のオーストラリアでコウモリが大量死、脳が過熱
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【1月9日 AFP】連日猛暑に見舞われているオーストラリアで、熱波で脳が「過熱状態」になったコウモリたちが木々から次々と落下して命を落としている。野生動物保護当局が9日、明らかにした。
オオコウモリはオーストラリア国内最大のコウモリで、国内法で生存が「危機的状況」な動物に指定されている脆弱(ぜいじゃく)な種だ。
7日に記録史上最高となる45度を記録したシドニー西郊のキャンベルタウン(Campbelltown)では、暑さで脳をやられて木から落ちて死んだオオコウモリの数が数百匹にも上った。
キャンベルタウンに集団生息するオオコウモリを管理するケイト・ライアン(Kate Ryan)氏は地元メディアに、酷暑がコウモリの脳にも影響を及ぼしていると説明した。「コウモリたちの脳が高温になりすぎて錯乱状態になってしまうのです」
これまでに100匹以上のオオコウモリがレスキュー隊に救助されたが、地面には落下して死んだオオコウモリの死骸が散乱している。木にぶらさがったり張り付いたりしたまま死んだコウモリもいる。
オーストラリアではシドニー西郊ペンリス(Penrith)で7日に1939年以降で最も暑い47.3度を記録するなど記録的な猛暑が続いていることから、ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の野生動物保護団体「WIRES(Wildlife Information, Rescue and Education Service)」は酷暑の中で死ぬコウモリは数千匹に上る可能性があると危惧している。(c)AFP