北朝鮮の平昌五輪出場申請期限を延長、IOC
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【1月9日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は8日、北朝鮮が平昌冬季五輪に出場するための「申請期限を延長」したことを明らかにした。IOCの広報担当者は、同国の平昌五輪への選手団派遣について「可能な限り柔軟に対応する」と述べている。
北朝鮮の平昌五輪参加問題については、9日に北朝鮮と韓国の軍事境界線がある板門店(Panmunjom)で2年ぶりに開かれる予定の南北高位級会談で協議されることになっている。これを受けてIOC本部のスイス・ローザンヌでは、今週中にもトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が北朝鮮のIOC委員である張雄(Chang Ung、チャン・ウン)氏と会談する見通しとなった。
今回の一時的な歩み寄りについては、北朝鮮の金正恩(Kim Jong-Un、キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が新年の辞で、「核のボタンはいつも私の机の上にある」と述べる一方で、五輪に選手団を派遣する可能性があると言及したことによる動きとなっている。
共同通信(Kyodo News)の6日の報道では、張氏が来月9日から25日にかけて開催される平昌五輪に北朝鮮が「参加する可能性がある」と話したと伝えられていた。北朝鮮からはフィギュアスケートの廉太鈺(Ryom Tae-Ok、リョム・テオク)/金柱希(Kim Ju-Sik、キム・ジュシク)組が平昌五輪の出場資格を得ていたが、同国の五輪委員会は昨年10月30日の期限までに国際スケート連盟(ISU)に出場の意思を示さなかった。
IOCは声明で「大韓民国(ROK)と朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)の政府間で協議が行われることを歓迎する。IOCは長い間、両国と話し合ってきた。われわれは国連(UN)の制裁を尊重しつつ、参加登録の期限を延長することや、北朝鮮選手の参加資格に関して支援を申し出ることによって、扉を開き続けていく」と述べると、同委員会としての任務は「政治的緊張や分裂を超越し、常に選手の参加資格を確保することである」と強調した。
「朝鮮半島における極めて特異な状況に関して、北朝鮮の五輪参加を可能にするためにわれわれは全当事者からの政治的誓約を必要としている。この政治的誓約がクリアになれば、IOCとして最終判断を下すことになる」(c)AFP