【1月8日 AFP】エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は8日、中国を公式訪問し、古代シルクロード(Silk Road)の出発点である北部西安(Xian)にブリジット(Brigitte Macron)夫人と共に足を運んだ。

 同市では秦の始皇帝(Qin Shihuang)の兵馬俑(へいばよう、Terracotta Warriors)や何世紀も前に建造された大雁塔(だいがんとう、Big Wild Goose Pagoda)、モスク(イスラム礼拝所)などを見学した。

 マクロン氏が3日間の訪問を開始した西安は、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が掲げる現代版シルクロード、いわゆる「一帯一路(One Belt One Road)」構想の拠点の一つ。アジアと欧州をつなぐこの経済圏構想には、道路や鉄道、港湾などインフラ整備に1兆ドル(約110兆円)が投入される計画だ。

 一帯一路構想をめぐっては関心と懸念が寄せられており、欧州の一部にはこれを中国の拡張主義とする見方もある。

 フランスもこれまで同構想に警戒を示していたが、マクロン氏は中国国営ニュースサイトのチャイナネット(中国網、China.org.cn)に8日に掲載されたインタビューで強い支持を表明。「フランスは主導的な役割を果たす準備ができている」と述べた。(c)AFP/Laurence BENHAMOU