【1月8日 AFP】インドネシアの首都ジャカルタの国際空港で、航空機のトイレの中で新生児が死亡しているのが見つかった。同国当局は7日、出稼ぎ先のアラブ首長国連邦(UAE)から移動中の機内で出産したとみられる家政婦の女(37)を拘束した。

 空港警察によると、女は西ジャワ(West Java)州チアンジュール(Cianjur)出身で、タイのバンコクからジャカルタのスカルノ・ハッタ(Soekarno-Hatta)国際空港に到着した直後の同日午前1時(日本時間同日午前3時)ごろに拘束された。

 女はUAEのアブダビで4年にわたり家政婦として働いていた。同地からジャカルタに向かっていたエティハド航空(Etihad Airways)機の中で、周囲に知られることなく出産したと警察はみている。

 同機は、離陸してから約4時間後に女が出血したため、行き先をバンコクに変更していた。

 乗客の一人はAFPに、「女性はエコノミークラスにいたが、その後、ビジネスクラスの席で酸素マスクを着けて横になっていた。機長が行き先をバンコクに変更すると乗客に案内した」と語った。

 空港警察によれば、同機がジャカルタに到着後、清掃係が機内のトイレの棚の中で、ビニール袋に包まれた生まれたばかりの乳児の遺体を発見した。死因は現時点では不明。

 インドネシアは推計500万人の国民が外国で働いており、そのうち7割が家政婦として働く女性となっている。(c)AFP