【1月6日 AFP】カナダのトロント・ピアソン国際空港(Toronto Pearson International Airport)で5日、旅客機同士が衝突して1機の尾部で火災が発生する事故があった。もう一方の旅客機の乗客らは脱出用スライドで避難した。

 事故を起こしたのは共に同国の航空会社であるウエストジェット航空(WestJet)と格安航空会社(LCC)のサンウィング航空(Sunwing Airlines)の旅客機で、両社も事故について認めている。

 ソーシャルメディアなどで共有されている動画では1機の尾部で火災が発生し黒煙が上がっているのが見て取れる。他の画像は火災が発生したのはサンウィング航空の機体であることを示している。

 ウエストジェット航空はツイッター(Twitter)に、ゲートに移動するのに待機していた、乗客168人、乗員6人が乗った(メキシコの)カンクン(Cancun)発トロント・ピアソン着の同社の旅客機が、駐機場から離れようとしていたサンウィング航空の機体に衝突。さらにウエストジェット航空機の乗客は脱出用スライドでの避難を余儀なくされたという。

 ウエストジェットはターミナルで乗客の無事を確認したと発表したが負傷者の有無については言及しなかった。

 一方サンウィング・バケーションズ(Sunwing Vacations)もフェイスブック(Facebook)で、地上支援業者にけん引されていたサンウィングの機体が別の機体と接触したと述べた。事故当時、サンウィングの機体には乗客乗員は乗っていなかったという。(c)AFP