不明マレーシア航空機、米企業が捜索へ マレーシア政府と契約
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【1月6日 AFP】2014年に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便について、米企業がマレーシア政府と契約を結び捜索を開始することが分かった。マレーシア運輸相が5日明らかにした。同航空機の捜索活動は1年前から中断している。
2014年3月8日に乗客乗員239人を乗せてマレーシアの首都クアラルンプールから中国の北京へ向かう途中で消息を絶ったMH370便の失踪は航空史上最大の謎の一つとされている。同航空機がたどったとみられる航跡を人工衛星で分析して選ばれた12万平方キロに及ぶ範囲の捜索でも機体は見つかっていない。オーストラリア当局主導で行われてきた航空史上最大の捜索活動は昨年1月に中断していた。
米企業オーシャン・インフィニティー(Ocean Infinity)は今週、マレーシア政府との交渉が間もなくまとまるとして、調査船をマレーシア航空機が墜落したと考えられている海域に派遣したと発表していた。
マレーシアのリオウ・ティオンライ(Liow Tiong Lai)運輸相はAFPに対し、当局が同社と提携して捜索を行う案を承認したことを明らかにした。ただし、「発見の成果があった場合に成功報酬が支払われる」ことが条件で、同社との契約は来週クアラルンプールで締結される予定だという。
オーシャン・インフィニティーがリースしたノルウェーの調査船シーベッド・コンストラクター(Seabed Constructor)は今月、MH370が消息を絶ったとみられるインド洋南部に向けて南アフリカから出発した。同船には海底でマレーシア機の残骸を捜索する自律型潜水艇も何隻か搭載されている。同社は好天に恵まれることが予想される1〜2月に捜索を開始したいとしている。(c)AFP